日曜日, 1月 06, 2008

スロウライダー「手オノをもってあつまれ!」

恵比寿で髪を切り、新宿にでてTHEATER/TOPSでスロウライダーの公演を見た。
昔から知っているが、初めて見に行った。

近未来的な白+銀の舞台はPOPで、紙袋をかぶった女の子はキュートだったが、どこか今の自分のモードと真逆にあるように感じたのは、これからの未来を暗いものと捉えている姿勢が根本にあるからではないかと感じた。(環境ホルモンにおかされている団地住民という設定など)
インターネットやオンラインゲームの世界に没頭している若者の犯した事件とか、どうしようもない出来事に現実世界で否応なしに触れることもあるのに、こうして休日に非現実だと思って見ている舞台の上で、どうしようもない現実をさらされて、問題提起されてしまうと、自分としては、そうではないけれども、自分が責められているような気がしてしまう。

世の中には地道に、もっと世の中をよくしようと思って普通に昼間働いている人がたくさんいるのになあ。そういう人が作り出す未来を私は信じていて、休みの日に見に行くお芝居は、幸福なものであってほしいと、こういうことを思い始めた自分は年をとったのか、世の中にもまれてきたのか・・。

ただ、自分が現実に入り込みすぎている危険もあり、こうして客観的に世の中を投影するのが優れた芸術には共通するものなので、「今の世の中を捉えている」という視点においてはかなりリアルな世界観をもった作品だと思う。

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